メディカル・ピラティス
メディカル・ピラティスとは
リハビリテーション領域の運動療法として各種疾患の予防、治療に適したプログラムとしてピラティスコンセプトを基として作成した運動療法です。ピラティスはMIND・ABDOMINALS・SYMMETRY・BREATH・ALLIGMENT・POSTURE・VISUALIZATIONなどをコンセプトとし、自身の体の状態(アライメント、柔軟性、動き方、痛みなど)を詳細にとらえ、正しい身体の使い方、動かし方を再学習し、身体を可能な限り自然で正しい状態に、そして、その動きをしなやかで柔軟なものとするエクササイズです。
ピラティスでは、正しく効率良い四肢・体幹の動きはコア(腹部)の安定性の上に保証されるとし、コアの重要性に着目する。そして、低負荷の運動を行い深層筋にアプローチし、その際、正しく筋を働かせているか、正しく身体を動かせているかを意識ししながら行う質的なエクササイズです。 私たちは、そもそもコンディショニングを目的として作成されたピラティスエクササイズを機能解剖学・運動学的観点からとらえ治し、医学的根拠を基にリハビリテーション領域の運動療法として編成しています。ただ、長生きする。それだけでは充実した人生とは言えません。いつまでも痛みがなく動けるからだ、若いころの姿勢を維持できる、大好きなスポーツをいつまでも楽しみたい。それを可能にするのが、医師とピラティストレーナーでコーディネートするメディカルピラティスです。
「ウォーキングや体操をつづけているのに姿勢の変形は進んでいくのはなぜでしょう・・・・・。」という疑問からメディカルピラティスのトレーニングはつくられました。 加齢とともに姿勢が悪くなる、O脚などの変形による痛みで歩けなくなる。この原因となる骨・関節疾患の多くは、胸郭(ろっ骨)と骨盤をつなぐ筋力の低下、関節周囲の筋力のバランスの異常で生じています。メタボリックシンドロームによる脳血管疾患を防ぐにはゆるい運動を長時間つづける(1週間に2-3時間)有酸素運動が必要です。有酸素運動の代表がウォーキングです。しかし、膝のO脚、骨盤の傾きや背骨のカーブの異常がある状態でウォーキングを続けると膝や背骨の変形が急速に悪化していくのです。
効果
メディカルピラティスは一生涯、スポーツができるからだをつくるお手伝いをしていきます。ゴルフやテニス、さらにはマラソン。一生涯していきたいスポーツがあるとします。技術向上、記録更新。いつまでも痛みなく楽しみたい。人それぞれに目的、目標があるでしょう。あなたの姿勢を医師がレントゲンで細かく分析し、そのデータをもとにピラティストレーナーが理想の姿勢をつくるため、マンツーマンのレッスンを定期的に行います。これによってあなたは一生涯あらゆるスポーツの技術を向上させ、続けられる可能性が得られるのです。骨・関節疾患の原因は姿勢、筋力のアンバランスが大きく関与し、それは10代~20代ですでに始まっています。スタジオと提携したスポーツクリニックの医師による医学的検査(特殊レントゲンによる姿勢診断システム)に基づき、パーソナルトレーニングを定期的に行い、効率的にあなたの姿勢、筋力の老化を防ぎ、改善していきます。
目的
あなたは将来、どんな姿勢になっていくのでしょう。その答えを検査で導き、変形が起こる前に予防できる。これがメディカルピラティスの目的です。この変形を防ぐには骨粗鬆症の変化が出ない20~30歳ごろからレッスンを受けることが理想的ですが、もう、すでに変形が起こっている方にもその変形の悪化を予防することができます。姿勢診断システム あなたの姿勢を客観的に診断するには身体を眼でみるだけでは細かな変形の変化はわかりません。
そこでわたしたちは人体への影響がなく、より詳しい姿勢変化を知るために新しい姿勢診断システムを採用しました。このシステムでは全身の骨・関節の変形が初期の段階(20~30歳ごろ)で知ることができます。早い段階で診断を受けられると、骨・関節の変形が起こる前に予防できるのです。普段の姿勢や習慣で、背骨は左右にずれたり、ねじれたりします。また、骨盤の角度により膝や足くびはゆがんでいきます。このゆがみの原因は通常のレントゲンではわかりません。当施設の特殊撮影により、医師があなたの姿勢の診断をし、適切な運動方法をトレーナーが丁寧にご指導いたします。(このレントゲンの放射線による身体への有害性はありません。)
姿勢の維持にはコアトレーニングが不可欠。わたしたちの姿勢を安定させるには、まず、おなかまわりの筋力をつけること(コアトレーニング)が必要です。これを怠るとすべてのトレーニングの効果があがりません。このコアトレーニングに最も優れた方法として「ピラティス」が注目されています。ピラティスは、若々しい、しなやかな姿勢を保つにはピラティスは最適なトレーニングです。安定した姿勢だけでなく、全身の筋肉をリラックスさせ、精神的な安定性も得られます。 おなかと胸を使った大きな深呼吸、コアトレーニングに必要なインナーマッスルを効率的にトレーニングし、高齢になっても変形させないからだへ変化させます。